美人JK「冴えない男子と2週間付き合う罰ゲーム!?」→途中で罰ゲームだということに気付いた男子が衝撃の行動に!

367: :20:06:01.007 ID:4rSRp2aH0
こんなことなかったぞ俺は

368: :20:06:54.918 ID:1nLshXwY0
うっかりメモリーカード買い忘れててセーブできずに30年ぐぬぬ

370: :20:10:35.718 ID:RTyIx0C60
 
……

女「見て見て」

男「?」

女「四刀流!」

男「すご」

女「参った?」

男「…………」ガサゴソ

女「?」

男「ベアクロー!」

女「なんか強そう」

男「参ったか」

女「……」ガサゴソ

女「こうなったら、三十六刀流を…」

男「ないない」

371: :20:11:32.452 ID:3ATEB7QaM
こんなことしてみてえ…

374: :20:14:01.927 ID:RTyIx0C60
 
20分後

男「線香花火いくつある?」

女「5本みたい」

男「これで最後だな」

女「うん」

男「二刀流する?」

女「……ううん。ひとつずつ」

男「わかった」

女「でもこれじゃあ半分こっこできないね」

カチッ

女「…………」

男「…………」

女「…………」

男「なに今の可愛い言い方」

女「え?」

375: :20:15:21.476 ID:VUPPGqecd
こっこ

379: :20:18:12.508 ID:RTyIx0C60
 
女「!」

男「……勝った」

女「う…」

男「……」

女「……上手だね」

男「あ、落ちた」

女「次は最後の一本賭けて勝負にしようよ」

男「負けて泣くことになるな」

女「まさか」

男「……準備おっけ?」

女「おっけー」

カチッ

女「……」

男「……」

女「私ね」

387: :20:24:05.965 ID:RTyIx0C60
 
男「?」

女「ズルいんだ」

男「え」

女「……」ツンツン

男「あ!」

女「落ちた!」

女「勝った!」

男「せこっ」

女「肘つんつんしちゃダメってルールあった?」

男「…………」

女「あー」

女「睨みつけるから落ちちゃった」

男「そりゃ睨むよ」

女「じゃあ貰います」

男「はいはい」

391: :20:28:24.487 ID:RTyIx0C60
 
女「えへへ」

男「じゃーつけまーす」

女「あ、やる気なくなってる」

男「反則されたから」

女「しょうがないなぁ」

女「さっきのルールちょっとだけ変えよっか」

女「肘以外ならつんつんしていいよ」

男「…………」

カチッ

女「…………」

男「(ここでイタズラなんかやってしまった日には…)」

男「(一生彼氏になれないような気がする)」

393: :20:30:14.722 ID:ZOJxHP6I0
どきどき

395: :20:32:10.052 ID:RTyIx0C60
 
……

男「全部終わったな」

男「向こうのベンチ座ろうか」

女「……うん」

女「ほんとは、打ち上げ花火も見たかったんだ」

女「お祭りとかで上げるやつ」

男「それってもしかしてフリーフォール乗りすぎたせいで…?」

女「違うよ。今日はお祭りやってなかったんだ。もっと遠出すればあったかもだけど」

男「そうか…」

女「(最後だから…)」

女「見たかったなぁ」

ドン!! ドン!!

女「!」

396: :20:32:41.613 ID:rAAH094R0
姉すごすぎ

397: :20:34:50.623 ID:qQlP/Hyz0
なるほどここで姉上か

398: :20:36:03.448 ID:RTyIx0C60
 
男「花火の音だ…!」

女「近くでお祭りやってるのかな?」

男「どうだろ」

男「俺らみたいに個人でやってるんじゃないかな」

女「あ、見て見て、向こうに上がってる!」

男「ほんとだ」

男「きっと見たいって願いが通じたんだな」

女「ふふ、そうかな」

女「すごい綺麗…」ジー

妹「師匠からの独り立ちも名シーンひとつって言ったけど」

妹「師匠の暗躍ってのも見せどころのひとつだよね、姉上」

姉「何の話か分かんないけど、楽しそうで何より」

399: :20:36:21.247 ID:nd/cdD7ca
姉が打ち上げの筒担いでるの想像しちまったよ

402: :20:37:09.744 ID:PV+uY7Op0
ドン!ドン!←お前らの壁ドンの音

406: :20:40:06.611 ID:RTyIx0C60
 
女「これで…」

女「海にも行けたし花火も見れたし」

女「……すごい幸せ」

男「そっか」

男「これで、もう少し幸せに思ってくれればうれしいんだけど」ガサゴソ

女「?」

男「渡したいものあるんだ」

女「な、なに?」

男「はい。これ」

女「…ラッコのストラップ!」

男「ふたつあるけど、どっちがいい?」

女「!」

女「これ、合わせたら本物みたいに手繋げられるんだ…」

男「そそ。気に入ってくれると思って」

女「かわいい…」

413: :20:47:59.376 ID:RTyIx0C60
 
女「うれしいよ。すごいうれしい」

女「水族館で買ってくれたんだよね?」

男「うん。諦めきれなくて」

女「…大事にするよ」

男「喜んでくれてよかった!」

女「…………」

女「ふふ」

女「……今まで楽しかった。ほんとにありがとう」

女「だから」

妹「!」

妹「姉上!点火ストップ!」

女「別れよう。男くん」

414: :20:48:21.356 ID:3ATEB7QaM
うあああああああああああああ

416: :20:48:38.487 ID:4rSRp2aH0
ああああああああああ

417: :20:48:44.713 ID:6Eg0VX+40
駄目だ死ぬ

429: :20:54:34.268 ID:RTyIx0C60
 
姉「ん?」

姉「天かすトップ?」

妹「食い違ってる気しかしないけど」

妹「とりあえずストップ」

姉「了解」

女「……急でごめんね」

男「…………」

女「…………」

男「俺、今日のデートすごい楽しかった」

男「冗談抜きで人生トップかもしれない」

女「…うん」

男「女さんはどうだった?」

女「楽しかった、けど」

女「友達としてしか見られないって分かったの」

434: :20:56:52.311 ID:qQlP/Hyz0
くそおおおおお!
じゃあ妹くれええええええ

437: :20:58:59.234 ID:RTyIx0C60
 
男「友達…」

女「……」

男「(二週間前の俺から考えると…)」

男「上出来だな」

女「?」

男「女さん」

女「なに?」

男「好きだ」

女「…………」

男「好きだ」

女「…………」

男「好きだ!」

男「大好きだ!」

男「愛してる!」

女「……重いよ、男くん」

444: :21:04:33.777 ID:RTyIx0C60
 
男「…………」

女「…………」

男「好きだ」ギュッ

女「……手なんか握られても変わんないよ」

男「……」ギュッ

女「恋人つなぎでも一緒」

男「……」ギュッ

女「……抱きしめられても変わんないよ」

男「じゃあこっちきて」クイッ

男「……」スタスタ

女「?」スタスタ

男「いくよ。っせーの!」

女「わわっ」

男「好き」

女「……お姫様抱っこされながら好きって言われても」

448: :21:05:50.058 ID:4rSRp2aH0
こんなのってないよ…

449: :21:05:52.113 ID:a2IsrVh9H
もうさっきから脳内で映像化されまくってる

451: :21:05:59.612 ID:IVhQiu9S0
随分勇ましくなったなあ

455: :21:08:28.174 ID:RTyIx0C60
 
男「変わんない?」

女「……」

男「砂浜ドンは服が汚れるかもしんないし」

女「落とさないでよ」

男「堕とすよ」

女「……いつまでお姫様抱っこ続けるの?」

男「惚れるまで」

女「…………」

男「ちょっと揺らいだ?」

女「そんなセリフ言って恥ずかしくないの?」

男「…………」

男「……う、腕立てしときゃよかったかな」

女「降ろしてよ」

女「もういいよ」

女「気持ちは伝わったから」

459: :21:10:27.399 ID:cprGKaMwM
何か良いなぁ
こんな経験全くしてないけど昔に戻った感じがするわ

461: :21:12:17.054 ID:RTyIx0C60
 
……

男「(……あいたた)」

女「ほんとに大丈夫?」

男「ばっちり回復した。女さん軽かったし」

女「……」

男「……」

女「男くんの気持ちはすごいうれしいよ」

女「でもね、でも…」

女「…………」

女「だめなの」

男「?」

男「どういうこと?」

女「私がこれ以上幸せになっちゃいけないんだ」

女「男くん。好きだよ。だから付き合えない」

462: :21:12:55.630 ID:mK4WhgLip
好きになっちゃったのか
切ない

464: :21:13:57.193 ID:6DJvi6m8p
うわあああああああああ

465: :21:14:04.836 ID:3ATEB7QaM
これは悲しい

473: :21:16:50.059 ID:RTyIx0C60
 
男「付き合えない?」

女「もういいよ。気付いてない振りしてくれなくても」

男「……」

女「優しいもんね」

女「いつから騙された振りしれくれてたの?」

男「さてなんのことやら」

女「私は女優になれないし、男くんは俳優になれないね」

男「ダメなのか?」

男「嘘の告白でも、俺を騙してても…」

女「だって…だって全部押し付けて逃げようとしてたんだよ?」

女「許されていいわけないよ」

男「…………」

女「ほんとは分かってたんだ。罰ゲームってことがバレてる、なんてこと」

女「でもね、男くんの優しさに甘えてたの」

女「卑怯な私は全部見ない振りして、逃げてたの…」

476: :21:19:10.652 ID:HNMsAeAS0
たのむからハッピーエンドしてくれよ

479: :21:21:18.134 ID:RTyIx0C60
 
女「ごめんなさい」

男「謝らなくても大丈夫。こっちなんか盗聴器つけようか悩んだくらいだから」

女「ふふ。どういうことなの…」

男「俺、騙されたのなんか気にしてないから」

男「むしろ嬉しかったんだよ。好きな人と一緒にいられて」

男「だから…」

女「ううん。それでもやっぱりダメなの」

男「ダメじゃない」

女「ダメなの」

男「ダメじゃねぇ!」

女「ダメ!」

女「罰ゲームってことをいいことに好き勝手してたし!」

女「皆に見られたくないからって話しかけるの躊躇したし!」

女「今日だって無理やり友達っぽく装ったりしたし!」

484: :21:26:23.223 ID:RTyIx0C60
 
男「…だからフランクなひょえーが、都合の良い呪文なのか」

女「そうだよ、幻滅したでしょ…?」

女「人をおもちゃにして…最低だよ…!」

男「全部終わったことだし、いいんだって」

女「ちがうの…」

女「男くんはかんちがいしてるの…」

男「どういうこと?」

女「だって…今白状しちゃえば男くんがぜったいにゆるしてくれると」

女「そうやってきめつけて…だからずるくて…わるいこといっぱいして」グスッ

男「あー!もうじれったい!」

男「泣いてる女さんもかわいいけど!」

男「はい、これハンカチ!」

女「え、あ、ありがと…」

男「つーかそんなに気になるなら、今から俺も悪いことしてやる!」

男「それで罪悪感も半分こっこだ!」

490: :21:27:38.238 ID:qQlP/Hyz0
鼻から汗が…

491: :21:28:31.056 ID:9ALnCkiDd
俺も脇から汗が…

492: :21:28:35.209 ID:urGnqkXm0
目から鼻水が…