女「ひっ」
女「な、なにするの…」
男「女さんが罪悪感で苦しんでるなら」
男「俺も背負うだけだ」
男「ふひひ…」
女「こ、こわいよおとこくん」ビクッ
男「もう決めたんだよ」
男「きっちり受けてもらおうか」
男「…………」
女「…………」ゴクリ
男「今から女さんに罰ゲームで告白する!」
女「え…」
女「罰ゲームで告白…?」
男「俺と付き合ってください!」
女「…………」
女「…………」グスッ
男「返事がないな」
男「ただのかわいい女さんのようだけど」
男「あー、あれか」
男「同じようにデートの回数も決めないといけないな」
男「そうだなー。とりあえず1万回くらいにしとくか」
男「あとは、期間か」
男「これは一生だな。うんうん」
女「……」ゴシゴシ
男「どう?」
女「や、やだ…」ギュッ
女「一生恋人なんてやだ!」
女「10年くらいで結婚するもん!」
妹「甘っ!」
妹「なにこれ」
妹「ねぇ姉上、なにこれ」
姉「知らんよ。盗聴しといて何言ってんだって話だけど」
妹「甘っ!」
妹「手助けとかいらなかったんじゃないかと思うくらい順調だったよね?」
姉「(というか私は必要だったの?)」
妹「お姫様抱っこを嫌がってない時点で好きどころの話じゃないでしょ」
姉「私にも双眼鏡貸してくれればよかったのに」
妹「ウルトラ予定調和だった気がしない?」
妹「甘っ!」
姉「妹者らしくないな」
姉「もしかして兄貴取られて悔しいのか?」
妹「べ、べつにお兄ちゃんのことなんかそれほど好きじゃないんだからねっ」
妹「…………」ジー
妹「どんだけ手繋いでんだよ」
妹「ラッコか?」
妹「あいつらラッコか?」
姉「無事に付き合えたみたいでよかったじゃないか」
妹「とりあえず盗聴器はオフっとこう」パチッ
姉「なんで?ほんとに兄者のこと好きだったの?」
妹「ううん。今から何やりだすかわかんないから」
妹「そんな声聞きたくないし」
姉「……若いからな」
妹「姉者よりかなり若いからね」
姉「…………」スパーン
妹「いたた…」
妹「んじゃ帰ろっか、アッシー君」
姉「私はその世代じゃない!」
翌日 学校 (月)(7/13)
女友「男君すごいわね。あの状態から堕とすなんて」
女友「(ってかバレたら違う罰ってのがこんな形で実現するとはね…)」
女友「じゃあもうバラしてもいいのかな?」
女「何の話?」
女友「男君に聞かれたのよ。あんたが好きなものとかいろいろ」
女「あ、それなら聞いたよ」
女「図書室で勉強してたのも、作戦?のひとつだったんでしょ?」
女友「なんとなくそんな感じのこと言われたわね」
女友「ってかそんなこと聞かされて引かないの?」
女「引かないよ。もう好きになっちゃったんだもん」
女友「甘っ!」
女友「すんごいからいたくなってきたわ」
女「ふーん。でも男くんのこと誘惑しても無駄だよー」
女友「……私がただのモブじゃないってこと見せてあげる」
放課後
男「いやいや、伏線も張ってるし間違いないって」
女友「だからそれがミスリードなんだって」
女友「巨人が料理を人類に振る舞ってるのは友好的に見せかけた作戦なのよ」
男「でも料理中に涙流してたじゃん」
女友「あれは玉ねぎが…」
男「巨人の身長とまな板の低さを考えたら…」
女「うぅ」
女「わけわかんなくてついてけないよー…」
女友「よし、そこまで言うなら一緒に一巻から漫画読み直して語りつくそう!」
男「望むところだ」
女「!」
女「お、男くん?」
女「二人きりで遊ぶの?」
女「浮気しちゃやだよ?」ギュッ
男「そんなことしないって」
女友「あーあ」
女「な、なに?」
女友「こんな束縛きついと嫌われちゃうのも時間の問題なんじゃないかなー」
女「!」
女「う、あ、あの…」
女友「(うひょー)」
女友「(そそるわねこの顔)」
男「女さん大丈夫だから」
女「…………」
女友「(またハムスターみたいになってる)」
翌日 放課後 (火)(7/14)
女友「昨日は楽しかったね」
男「だな」
女友「決着はつかなかったけどね」
女友「てか、あの子と一緒じゃないの?」
男「なんか言えない用事があるって行ってすぐ帰ったんだよ」
女友「そーなんだ」
女友「私も今日は遠いとこに用事あるんだよね」
男「遠いとこ?」
女友「茨城県まで」
男「随分遠いな」
女友「まーね」
女友「どこに行ったか知らないけど」
女友「あの子がナンパされる前に見つけてあげなよ」
男「……ナンパか」
帰路
男「(そうだ、暗殺相撲って今日が発売日だったっけ)」
男「(寄ってくか)」
……
…
本屋
店員「お買い上げありざしたー」
女「(えへへ、これで私も…)」
男「あ、女さん!」
女「!」サッ
男「用事って本屋だったのか」
男「何買ったの?」
女「え、あ、あの、ひみつ…」
男「まさか危ない趣味嗜好の…!」
女「ち、ちがうよ!」
女「これ…」
男「ん?食戟の巨人じゃん」
男「興味持ったの?」
女「ない、けど…」
女「女友ちゃんと楽しそうにしてたから…」ツンツン
女「ちょっと、妬いちゃって」
男「(うひょー)」
女「あ、にやにやしてる!こっちは真剣なのに!」
男「ごめん、かわいくてつい」
女「あー!もう怒った!」
女「今からデート!」
女「ほんとに1万回してみせるから!」
おわり、以下後日談
口から砂糖が……
おつ
女宅
ピリリリ
女「女友ちゃんか」カチッ
女友「もしもし」
女「はい、もしもーし」
女友「あれから忙しかったりして言えなかったけど…」
女「なあに?」
女友「月1の罰ゲームやめよ?」
女「そう、だよね。私もすっかり忘れてた」
女「……私は感謝してるけどね。今となっては」
女友「そっか。男君にはいっぱい謝ろうね」
女「うん、でも女友ちゃんは色目使っちゃだめだよ!」
女友「ふふ、わかってる」
女友「あ、そろそろ茨城行かなきゃいけないんだった」
女「なんか前も行ってたよね?急にどしたの?」
女友「いやぁ恥ずかしながらバンジージャンプにはまっちゃって」
女「えー…」
女「それで茨城まで行ってるの?」
女友「そうよ。でもあんただって私と一緒じゃない」
女「ん?」
女友「だって罰ゲームで男君に…」
女「……」
女友「あ、間違えた。はまったんじゃなくてハメられ」
女「私、デートの予定立てるのに忙しいから切るね!」
ガチャッ
女「冴えないジョークでセクハラされた」
女「さて、私もそろそろ男くんの家行く準備しなきゃ」
男宅
妹「ちーす」
姉「どうも」
女「お、男くん。この二人は…?」
男「睨んでるのが俺の妹」
女「(教室に来て男くんと食堂行った子…)」
女「(妹さんだったんだ)」
男「睨んでないのが、俺と妹の未成年後見人」
女「地平線両天秤?」
男「そんな無理やり韻踏まなくていいから」
女「ご、ごめん。緊張しちゃって…」
妹「女さん、初めまして。未来の女子大生探偵です」
妹「暗くて冴えないこの兄貴の浮気調査の際は是非ご活用を」
女「??」
……
…
女「そっか、だからすごい勉強できるんだ」
男「うん。姉ちゃんに迷惑かけらんないし」
女「(朝早くからバイトしてるのも…)」
女「男くん…」ギュッ
男「……」
男「どしたの」
女「なんか、支えたいなって思って」
女「私なんかぜんぜんだけど…」
男「そんなことないよ」
女「だって第一志望の塔大も判定良くないし」
男「そうなんだ。俺も釣塔だよ」
女「そ、そうなの?男くんならもっといいとこ行けるんじゃ…」
男「学費免除したいからちょっとレベル下げようと思って」
女「…………」ギュッ
男「…………」
女「私、ぜったい受かる」
女「大学でも毎日デートしたいし」
男「うん」
男「じゃあ今日は勉強漬けにしようか」
女「えへへ。やだ!」
女「いちゃいちゃする!」
妹「…………」
姉「…………」
妹「甘っ!!」
おわり
乙
楽しませてもらいました。面白かったです!
乙
このスレに出会えてよかったお