【解説】
『花を摘む』というのは登山用語でトイレに行くということ。
語り手が向かった先には用を足す彼女がいるはず…。
再開
最初の1人が退場させられると、
円卓を囲んでいた彼の椅子もすぐさま片付けられ、
4人になった僕たちの頭上からまた放送の声が流れる。
『会話を再開して下さい。』
「…いつまでこんなことやらせんだよ!?」
最年長と見えるひげ面の男が叫んだ。
『予定では最後の一人になるまで
続けさせていただくつもりです。では、はじめ。』
しばしの沈黙の後、僕の隣の眼鏡を掛けた男が言った。
「めちゃくちゃだ」
「誰だってそう思ってますよ」
僕は頷いた。
「世の中何が起こるか解らないって言うけど、こんな…」
若い神経質そうな女が爪を噛みながら呟く。
「何も、俺たちじゃなくたって良いだろう!?」
またひげ面が叫んだ。
「うるさいな!みんなそう思ってんだよ!」
眼鏡が怒鳴る。
「よ、よして下さい!」
女が立ち上がり、必死に取り繕った笑顔で取りなした。
「いつまでもこんなことやってられっかよ!!」
眼鏡は頭をかきむしった。
ひげ面が僕の方を睨み付ける。
「よぉ兄ちゃん、ずいぶん静かじゃねえか」
「彼は、なるべく余計なことを言わないようにして、
私たちが脱落するのを待ってるんです」
眼鏡も冷ややかな視線を僕に向けてくる。
釈明しようとしたが、
何を言っても火に油を注ぐだけの気がした。
「…すいません」
気づいたのは頭を下げた後だった。
血の気が引いていくのが解った。
最初の時と同じブザーが部屋に鳴り響く。
「い、いや!今のは…」
僕はスピーカーに向かって叫んだ。
引きずられながら僕が最後に見たのは、
他の3人の同情と安堵の入り交じった笑みだった。
最初の男を見送りながら、自分もあんな顔をしていたのかなと僕は思った。
『はい、会話を再開して下さい。』
【解説】
会話が全てしりとりになっていて、
『…すいません』と「ん」がついてしまったので失格となった。
失格となった人はどうなるんだろうか…
思い出の場所
俺の友人が俺の元カノと結婚が決まった。
俺はアイツを俺の思い出の場所に連れて行った。
結婚式の日アイツはやってこずに結婚式はパニックになった。
「結局アイツ来なかったな…」
もう一人の友人がコーヒーを飲みながらそういった。
思い出の場所…俺がかって遠足で迷ってしまい一週間後に見つけてもらった
森の中…。
【解説】
『俺がかって遠足で迷ってしまい一週間後に見つけてもらった 』
一週間後に見つかったということは、遺体となって見つかった。
放送禁止
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あの日の思い出
友達と行ってくると言ったあなた
笑顔で喜んでいたあなた
いっぱい日焼けをしてくると言ったあなた
嬉しそうに出ていったあなた
夜に電話で一日を報告してきたあなた
海の美しさを語ったあなた
連絡がつかなくなったあなた
帰ってこないあなた
やっと帰ってきたあなた
真っ白になったあなた
あなたを抱き締めた僕。
【解説】
彼女は友達と海に行き、
溺死してしまった。