【24話】生きてる人間が一番恐ろしいと感じる怖い話

5.誰も近寄りたがらない同級生

自分が高校の頃の話です。

自分は美術部に入っていて、自分で言うのもなんですが、その部の中では1番絵が上手いみたいな感じで、絵が仕上がる度に結構みんなからチヤホヤされてたんです。
しかも、美術部に男は少なく、ほとんどが女子だったので、数人の男子からは
「絵が上手いとモテモテでいいよなー」
とか羨ましがられてました。

自分は、少し複雑だったのですが。
しかし、自分と同じぐらい、いや、むしろ自分より上手い人が部の中にいたんです。髪の長い、女の子。
しかし、その人は何か陰湿な感じで、その人がどんな上手い絵を書いても、誰も見てくれはしませんでした。
先生も、自分の方をえこひいきして、自分はその人が可哀想に見えてなりませんでした。
そして、ある日のこと。自分はその人に声をかけたんです。

「○○さん、絵かなり上手いよね?絶対俺よりも上手いし!」
自分はその時、心の中でセリフが決まっていたもんだから、その人が書いてる絵に目をやっていませんでした。
するとその女の人は、今までの陰湿なイメージを吹き飛ばすような微笑みを見せました。
何だ、この人、実は明るいんじゃん!

自分は、その人との話題を作るために、その人が書いてる絵に目をやりました。
鮮やかな赤い絵の具が光る、綺麗な色彩画。
と思いきや、俺の死体。

皆がこの人に近付かない理由がよく分かりました。
ちなみに、後の友達の話によると、その女の人は、好きな人の死体を書くのが趣味らしい。
異常ですよね。

6.配達先で家の中に無理矢理連れ込まれたお姉さん

Aさんが大学生の時、お中元の配達のバイトをしました。

自分の車を持ち込んで家などを回る仕事です。
たくさん回ると時給以外に報奨金も出るため、その日も暗くなる時間まで配達に回っていて、やっと最後の1件になりました。
大きめの家の前で玄関から見える位置に車を停め、呼び鈴をならすと中から感じのいい中年の奥さんが出てきました。
荷物を渡すと、奥さんは玄関の横の部屋に印鑑を取りに行きました。

奥さんは、はんこを持って出てきましたが、なんか様子が変でした。
急にAさんに向かって
「荷物の中身がおかしい。一度開けて詰め直したでしょ?あなたがやったの?」
とまくしたて始めたのです。

身に覚えのないAさんが唖然としていると、その奥さんは
「分かっているから正直に言いなさい!今営業所に電話するから上がって!」
とAさんを無理矢理な形で家の中に連れ込んでドアをぴしゃりと閉め、カギまでかけました。
「そんなことしてません!」
と言ったものの、奥さんは何も耳に入らない様子で、泣きそうなAさんを前に電話をかけ始めました。

電話がつながって奥さんが話し始めると、Aさんはさらにびっくりしました。
「もしもし、警察ですか?今うちに配達の人が来てるんですけど、ハンコを取りに隣の部屋に行ってふと窓から外を見たら、その人の車に刃物を持った男が乗り込んで後部座席に隠れたのが見えたんです」

電話が終わると奥さんはAさんに向かって
「ごめんね、怪しまれると逃げられると思って」
と演技だったことを打ち明けました。

5分もしないうちに警察が来て車を取り囲み、男は逮捕されました。
近くの精神病院から抜け出してきて、家に帰るために車を奪おうとしていたらしいです。
頭のおかしい人だったので、新聞には載りませんでした。

7.大阪西成のマンションに現れた頭おかしい女の人

去年まで大学のある大阪にいたんだけど、住んでたのは西成にあるワンルームマンション。

西成って書けば分かる人もいると思うけど、変な人がすごく多い。
ホームレスは盛り沢山だし、やくざ事務所もいっぱいあるし(黒いつなぎの黒○会は見た目からしてかなり怖い)売春宿もジャンキー(シャブ売ってるとこ知らん?って聞かれた事もあった)も頭おかしい人もまぜこぜの町。

まぁ、それはいいんだけど、その西成のマンションの一階に住んでたのね。

オートロックじゃないから、不審者も結構マンション内に入ってきたりして、ポストに電波文入れられたり、勝手にドア開けられそうになったり、マンション内にあるコインランドリーのお金入れる部分だけもぎ取ってく奴いたり…

ある日の深夜、家でテレビ見てたら、ドアの向こうから猫の鳴き声が聞こえてきたの。
かん高い声で、寂しそうに何回も何回も鳴いてた。

しばらくしたら郵便受けの所を、カリカリカリって。

多分、爪で引っ掻いてるんだろうな、そんなに中に入りたいのかな?
とか思って、鳴くのも止めないし、中に入れてやろうかなって思って玄関まで行って、ドアスコープ覗いたのね(場所柄ドア開けるとき覗く癖ついてたw)。

そしたら、ドアの向こうで女がこっちじいーっと見てた。
びっくりしてすぐに目を離したんだけど、今度は郵便受けがガッチャンガッチャン鳴って、さっきのカリカリってのも女がやったんだなって分かった。
怖くて動けなくて、しばらくしたら足音が聞こえてどっか行ったのが分かったから、すごくほっとした。

あの女、完全にイってたと思うけど、あれはほんと怖かった。
寂しそうな猫の鳴き声ですらあの女の声だったと思うと、ほんとガクブルもんでした。

8.精神科医の経験談

俺の職業は精神科医なんだが、この前ゾッとするようなケースに遭遇した。